戸隠神社の奥社参拝時には熊(クマ)の出没に注意が必要です!
新聞でも大きく報道されています
戸隠神社の奥社へは、2kmほどの参道を徒歩で進むことになります。この参道は、樹齢400年を超えると言われる杉並木の合間を歩いていくのですが、人里離れた景色に目を奪われていると・・・思わぬ危険に出くわすことがあります。
地元の新聞紙(信濃毎日新聞)では、クマ出没に関する記事が毎年のように掲載されています。
2018年5月17日
長野市戸隠の戸隠神社奥社の参道に15日、熊1頭が出没し、参拝客らの間近を歩くところを須坂市の女性(53)が撮影し、16日、信濃毎日新聞に画像を提供した。市いのしか対策課によると、4月以降、参道や近くの鏡池周辺での熊の目撃情報が例年より多めに寄せられているという。専門家は、春の気温上昇が例年に比べて早く、熊が早くから活動を始めている可能性があるとして注意を呼び掛けている。 女性は15日午後2時ごろ、夫と2人で奥社に向かって参道入り口を出発。10〜15分ほど歩いたところで熊が南から北へ参道を横切ったのを目撃し、恐怖から参道入り口まで引き返した。休憩後、再び奥社に向かった午後2時45分ごろ、最初に目撃したのとほぼ同じ場所で、北から南に横切る熊を目撃。熊との距離は数メートルだったといい、刺激しないように距離を取り、携帯電話で撮影。奥社参拝をあきらめて帰った。 女性によると、熊は体長1メートル前後。
参道にもクマ出没注意の看板
奥社参道にも警告看板が目立つように設置されています。
クマに襲われるようなことがあれば、危険なのは当然です。近年は、全国的に野生の鳥獣類が餌を求めて人間界へとテリトリーを犯して侵入してきているようですから、戸隠神社参拝の際にも注意が必要です。
クマとの事故の防ぎ方
五社の中でも奥社は、戸隠神社の中でも最も戸隠神社らしいということもあって、多くの人が参拝に訪れるわけですが、熊との接触を避けることを事前に準備している人は少ないと思います。危険な目に遭わないためには、次のような対策が必要です。(一般社団法人戸隠観光協会のチラシより)
長野市戸隠支所・北部産業振興事務所
熊(クマ)を刺激しないでください!
この地域は、クマ(ツキノワグマ)が住む森です。
クマとの事故を防ぐため、人間側が気をつけましょう!
・音の出るもの(熊鈴など)を見につけましょう
・クマ(特に小熊・母熊)には近づかないでください。
写真を撮るために近づく、驚かすなどは危険です。
特に、エサは絶対にあげないでください。
(自然の生態系を破壊し、エサを求めるためにヒトを恐れないクマになってしまいます)
・クマを誘引しないよう、ゴミを捨てないでください。
・クマを見かけたら・・・目を合わせないでください、ゆっくりと静かに後退してください
早朝や夕方など、参道に人が少ない時間帯で参拝を考えている方は、特に注意が必要です。心配であれば鈴などを身に着けて参道を歩くのが良いでしょう。
実際に奥社参道に足を踏み入れてみないと、クマが出る・・・というイメージが湧きにくいとは思います。
しかし、いざ参拝に訪れると「確かに」という納得感に包まれるほど、ケモノ道です。安全に参拝するためにも、少なくてもクマに出会ってしまった時の対処方法ぐらいは頭に入れておきましょう。お尻を見せて逃げると危険です!