令和元年の御代替り記念限定御朱印をもらってきた!
令和元年五月一日に五社を巡る
最近は御朱印ブームとあって、戸隠神社でも五社巡りが人気となっています。
多くの神社・寺院では、行事や節目など何らかのタイミングで限定的な御朱印(限定御朱印)を準備・頒布する傾向にありますが、戸隠神社ではそのようなことはあまり行われてこなかったような気がします。今回、戸隠神社で「限定御朱印」がもらえるということで、これは非常に珍しいことであることから、令和元年五月一日に戸隠神社限定御朱印五社巡りを計画し、実際に参拝してきました。
実際の御朱印や様子をレポートします。
限定御朱印の案内
戸隠神社の公式サイトでは、次のような案内がされていました。
2019年4月19日
戸隠神社では令和元年の5月1日(水)午前9時より各社授与所窓口にて
御代替り記念の御朱印を押印させていただきます。
期間の限られた朱印となりますので、皆様是非お受けください。
限定御朱印は、いつまでもらうことができるのか、具体的な期限の定めはされていません。早い段階で終了することも考えられることから、確実にもらうことを重視して五月一日にもらうため参拝しにいきました。
五社巡りのルート
大型連休やお盆などの休日、戸隠神社は奥社が混雑する傾向にあります。
今回の5月1日は10連休の中日にあたることから、混雑するのは当然だという前提のもと、やはり奥社から参拝をしていくことに決めました。五社巡りのルートとしては、【奥社】→【九頭龍社】(2社分の御朱印もらう)→【中社】(御朱印もらう)→【火之御子社】→【宝光社】(2社分の御朱印もらう)を予定しました。※火之御子社で御朱印をいただくことはできませんので、参拝後に中社か宝光社でもらうことになります。
1.奥社・九頭龍社からスタート
御朱印を受けられる時間が9時開始ということですので、奥社参道を急いで歩いて奥社入口から奥社までを30分と見込み、8時20分頃に奥社入口駐車場に到着する予定でいました。
しかし、当日は小雨模様であり、奥社参道に雪が残っているという情報もありましたので、少し早めに8時には駐車場に到着するようにしました。
奥社入口には、道路を挟んで大型駐車場と小型駐車場が向かい合っているのですが、8時の時点ですでに大型駐車場は満車です。
道を挟んで右側が大型駐車場です。「満車」の看板が目立つように掲示されています。
駐車場内で並んでいるのは、「シャトルバス」を待つ参拝者(観光客)です。
道路を挟んで左手に見える小型の駐車場(奥社入口第二駐車場)はギリギリ2台程度駐車できるスペースが残っていました。第二駐車場は時間に制限なく普通車は600円です。
※ただし、大型駐車場(第一駐車場)は3時間まで600円、それ以降は1時間あたり100円が追加されます。通常の時期であれば、奥社参拝で3時間以上を使うことはないと思いますが、今回のような大型連休+元号が代わるというような時には、奥社周辺も大混雑が予想されますので、時間無制限の第二駐車場の方が得なのかも知れません。
道路左右の駐車場を合わせて200台程度の自動車を収容できるのですが、この時点で満車ということは、ほとんどの人が奥社に参拝に行くわけですから奥社の混雑が推測されました。
そこで、車を停めて急ぎ足で奥社参道を歩き始めました。
鳥居を抜けたところは、小雨模様でしたが比較的順調に進んでいけました。
鳥居から随神門までは普通に歩いて15分程度で到着するのですが、雪がまだ残っているのが確認できます。随神門のあたりから足元に残る雪の影響で非常に歩きにくい状態が続くことになります。
急斜面に残る雪は、本当に歩くのがたいへんで、滑って転ぶ参拝者が続出していました。私もカメラを片手に転んでしまい、カメラが濡れてしまいたいへんな思いをしました・・・。
左手に見えるのが奥社の社務所です。ここまでようやく来ました。
奥社到着が9時前だったのですが、社務所がまだ開いていないため、御朱印や御守を購入する人達が行列を作って並んでいます。また、奥社に登る階段は、上りと下りそれぞれ1列ずつの合わせて2列しか並ぶことができないほど狭いのです。
この結果、御守・社務所に向かう行列がずらーっと繋がってしまい、奥社への参拝すらできない、人の身動きができないような状況が9時前には出来上がってしまいました。
御朱印を頂戴する目的がない参拝者は、奥社と九頭龍社に参拝だけしてそのまま戻るというケースも多いと思いますが、社務所からずっと行列が並んでしまっているので、御朱印をもらう・もらわないに関わらず、奥社を参拝するだけでも行列に並ばざるを得ないという状況になっていました。
社務所が開いてから行列は次第に進み出しましたが、御朱印を書いてもらう人が多かったため、なかなか進みません。結局、御朱印をもらうまでに2時間程度かかりました。これでもまだ早い方で、中には3時間以上かかった方もいたようです。
奥社付近の行列を見て、参拝すらせずに下山する人も多く見られました。
令和になって初めての御朱印ですので、新しい御朱印帳を購入しました。
中社にある龍の天井絵をモチーフにした御朱印帳で、2018年に販売が開始された戸隠神社の新しい御朱印帳です。
「奥社」と「九頭龍社」の2社の御朱印をいただこうとお願いしたら、すでに2社分が書かれた御朱印帳があるということで、そちらをいただきました。これで、御朱印を書いてもらう時間を節約することができました。
御代替り記念限定御朱印が押印されているのは、令和のところになります。
平成にもらった御朱印と令和にもらった御朱印を左右に並べてみました。
九頭龍社の御朱印も、御代替り記念限定御朱印が押印されているのが分かります。
御朱印帳と御朱印をいただき、下山する際の奥社付近です。
たくさんの参拝者が、奥社に参拝するために行列になっている様子が分かります。この時、小雨が降り始めており、傘を持参していない人は、凍えるような寒さのなかでじっと待ち続けるという、非常に厳しい状況に置かれていました。
2.中社参拝
続いて、五社巡りの三社目となる「中社」へ向かうこととしました。
時間は11時を回っており、奥社・九頭龍社の参拝で体力を消耗していたことから、奥社入口にあるそば店で温かいそばをいただき、残り三社の参拝に備えました。奥社入口には2つのそば店があります。
中社には、奥社からですと車で5分程度でなのですが、中社の駐車場は間違いなく満車であるということを考えると、車をこのまま奥社入口の駐車場に置いて徒歩で向かうという方法があります。
ですが、奥社参道を往復して体力も消耗していることから、「シャトルバス」に乗車することにしました。
戸隠神社(戸隠エリア)では、参拝者が急増する連休などの特定日だけシャトルバスが運行されます。(参考資料:一般社団法人 戸隠観光協会より)
戸隠神社周辺には駐車場も限られていることから、戸隠スキー場に車を停め、そこからシャトルバスで移動することが推奨されています。
シャトルバスは大人1名あたり500円ですが、戸隠スキー場の駐車場は無料で駐車することができます。私の場合には、奥社入口駐車場の駐車代金とシャトルバス料金の両方が必要になってしまうのですが、中社まで歩くのはたいへんですのでシャトルバスで移動しました。
シャトルバスは15分~20分程度待っていれば次のバスが来ますので、非常に便利であり、多くの人が利用していました。
奥社から5分程度で中社に到着です。
やはり、駐車場は満車です。
まずは、中社の本殿にて参拝を済ませます。「奉祝 天皇陛下御即位」の幕が掲げられています。
参拝待ちはそれほど行列でありませんでした。
続いて御朱印をいただきます。
中社本殿を正面とし、左手に「臨時授与所」が開設されており、この建物で御朱印や御守の授与が行なわれていました。
臨時授与所の中では、御朱印の係が複数名おり、手際よく受付と書き作業が行なわれていました。
奥社と同等の待ち時間を覚悟していたのですが、実際には並ぶので30分程度、受付後は10分程度で御朱印を頂戴することができました。奥社に比べると体制がしっかりと整えられている印象です。
中社の御朱印をいただいてから、シャトルバスで奥社入口に戻り、駐車場から車を出庫して火之御子社へ参拝に向かいます。
3.火之御子社・宝光社参拝
火之御子社は、車の駐車台数が3台程度しかなく、満車であったためそのまま宝光社の駐車場へ向かいました。
宝光社の駐車場は20台分ほど駐車することができるのですが、空きがない状態で15分ほど駐車場待ち。空きがでてから駐車し、まずは火之御子社への参拝を徒歩で済ませました。宝光社から火之御子社は徒歩で10分も掛かりません。
その後、宝光社で参拝し、2社分の御朱印をいただくという流れです(火之御子社の御朱印は、火之御子社でいただくことができず、宝光社か中社でいただくようになっています)。
宝光社の参拝は空いており、待ち時間はありませんでした。
御朱印をいただくため社務所に向かいましたが、数名の人が並んでいるくらいで待ち時間は少ないように見えました。
御朱印をお願いすると、「1時間程度掛かる」という案内をされて驚きました。
よくよく周りを見てみると、小雨が降っていることから建物の軒下にたくさん人が待っている光景を確認することができました。受付はすぐにしてもらえるのですが、それから御朱印を書いてもらうまでに1時間程度待つことになります。
50分程度待つことで、火之御子社と宝光社の御朱印をいただくことができました。
戸隠神社で御朱印をいただくと、墨の移りを防ぐために半紙を挟んでくれるのですが、そこには御朱印についての説明が書かれています。
この度は、ようこそご参拝下さいました。
このご朱印は、戸隠大神さまのご神意のこもったものです。他の観光スタンプとは違いますので、末永く大切に保管して下さい。
またのご参拝をお待ち申し上げます。
戸隠神社では、御朱印について大切に扱っているように感じます。
奥社からはじまって宝光社で五社巡りが無事終了しました。
朝8時の奥社入口駐車場探しから始まって、宝光社の御朱印をもらったのが13時頃です。途中、そばを食べるなどしているものの、5時間程度の時間をかけてようやく五社巡りを終えることができました。
中社の御朱印をいただく際に番号カードの裏表を深く考えずに挟んでお願いしたところ、1つ空いて中社の御朱印をいただくことになりました。そこで、空いた場所に火之御子社の御朱印をいただき、最後に宝光社の御朱印を書いてもらったため、参拝順にはなっていません。
五社参拝記念しおり
戸隠神社では、五社巡りを達成すると非売品の限定グッズをいただくことができます。これを「五社参拝記念しおり」と言い、これが欲しいから五社巡りを行うという人もいるぐらいです。
今回、五社巡りを達成することができましたので、宝光社の御朱印をいただいた後に、「戸隠神社五社参拝記念しおり」を頂戴することができました。
「五社参拝記念しおり」って何?と言う人は別のページにてもらい方などを詳しく紹介していますので参考にしてください。
「五社参拝記念しおり」のもらい方
連休中の五社巡りを終えて
今回は令和元年かつ超大型連休と言うこともあってたいへんな混雑だった戸隠神社。
今後もここまで混まないかも知れませんが、連休などを利用して五社巡りを行いたい人に向けて、当日の様子を踏まえて情報を整理しておきます。
参拝時間と参拝順序
できるだけ朝早く!が基本です。
五社のうち難関ともいえるのが「奥社・九頭龍社」です。、ここが最も混みあいますし、体力も使います。ですから、真っ先に奥社を参拝するのがスムーズな五社巡りを約束する最大のポイントです。
ですから、奥社の社務所が開く9時までには億社に到着できるよう、8時くらいには奥社入口の駐車場に車を停め、そのまま参道を歩いて奥社に向かうのが良さそうです。中社や宝光社は午後から参拝しても御朱印をいただくことは難しくありませんが、奥社は午後から参拝するとなると、最悪の場合には御朱印受付時間内に間に合わない可能性があります。
その他
奥社に朝一で参拝できたとすると、お昼ぐらいまでに五社巡りを終わらすことができると思います。
奥社付近は気温や天候が急激に変わりやすいので、お盆などの時期でも体温をコントロールできるような厚手の服、折り畳み傘などを持参すると良いでしょう。また、奥社参道には熊(クマ)の出没が増えていますので注意が必要です。