中社(ちゅうしゃ)【戸隠神社】の参拝情報
戸隠神社にある中社について、由緒や駐車場・御朱印など参拝に役立つ情報を紹介していきます。
中社について(由緒)
名前の通り、5つの戸隠神社のうち中心に鎮座するのが「中社」です。戸隠神社は一番離れている宝光社から奥社まで直線距離で4キロほどあるのですが、その中心に位置しています。
戸隠神社の社務所が置かれるていることから、戸隠神社全体の中心的な機能を担うという点でもまさに中社であるといえます。
中社(ちゅうしゃ)
御祭神:天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
御由緒並びに御神徳
御鎮座年代古く人皇第七十三代堀川天皇の寛治元年(1087)に奥社より遷祀し奉斎す。
神話に名高い天照大御神が御弟神須佐之男命(すさのおのみこと)の度重なる非行をお怒りになり、天岩屋戸にお隠れになった時、神楽を創案し、万民をして安んぜしめたと言う知恵の深い神で卒業成就・試験合格・商売繁盛・営業隆盛・家内安全・開運守護の外、諸々の災難を祓う厄難消除の神として国民の弥栄の上に高大なる御神徳を恵み給う大神様です。
中社の祭神は、天八意思兼命です。天八意思兼命は、天照大御神が岩屋に籠ることで世の中が真っ暗になった時、「岩屋の前で大騒ぎをして不思議に思った天照大御神が岩戸を少し開けたら天照大御神を導き出す」というアイデアを出した人物です。そのため、智恵の神様と言われています。
中社の見所(参拝スポット)
参道・境内
戸隠神社へのアクセスは自家用車かバスが一般的です。バスは定期バスが1時間に1本程度運行しており、長野駅(市内)からだと片道1時間程度です。中社の鳥居前にバスの停留所があるのですが、参拝客が運行時間に合わせて待機しています。
中社の本殿には、鳥居をくぐって参道上にある石段を上る必要があります。この石段、なかなか急で段数も多くなっています。
雪が積雪している冬期には石段の通行は禁止されることがあります。足を滑らせたりすると石段の長さ、そして急斜面であることから危険、ということのようです。
石段に向かって左側には「女坂」があります。冬で石段が閉鎖されている時はもちろんですが、それ以外でも段差を昇降するのが厳しいという方は、左にある女坂を上り降りすると良いでしょう。石段よりは足腰に負担をかけず本殿を目指すことができます。
女坂は本殿脇と繋がっています。
本殿
雪景色の中社本殿。
中社は、寛治元年(1087)4月8日、時の別当が「元来当山は三院であるべき」との夢を見たことから、奥社(奥院)と宝光社(宝光院)の中間に四神相応の地を選んで建てられたのが始まりとされています。中間にあるから中社(中院)と名付けられたと言われています。
本殿は昭和十七年(1942)に火災に遭ったため、昭和三十年に再建されています。
参拝の作法(本殿)
戸隠神社では、参拝の作法を紹介しています。
参拝の作法
二拝 背中が平らになるまで深々と二度頭を下げます
二拍手 祈念を込め胸の高さで手を二度打ちます
一拝 もう一度うやうやしく頭を下げます
二拝二拍手一拝の前後に「只今からお参りさせていただきます」「それでは失礼させていただきます」という意味の会釈を加えると一層丁寧になります。
この参拝の方法は、中社に掲示されていたものですが、戸隠神社(5つ)全てに共通する参拝作法であるといえます。
三本杉
中社で有名なのが三本杉で、御神木にもなっています。
戸隠の三本杉
三樹各七二米間隔正三角状にある。鳥居左にあるもの目通り十六米高さ目測三八米、右にあるもの目通り九・四米高さ目測四二米、石段上にあるもの目通り七・三米高さ目測三七米、この三本杉は八百比丘の伝説があり、古来より御神木としてあがめている。
中社前の鳥居を中心に、高さ40メートルほどの杉の木が三本、正三角形状に並んでいます。これを、三本杉といいます。
三角形の一辺は、およそ72メートルあり、樹齢は推定八百編と言われています。このうちの1本は頂点の杉が三本に分かれているため、それを三本杉と言うこともあります。
本殿前に三本杉の1つがあります。
狛犬
青龍殿(宝物館・参集館)
中社の本殿隣には、青龍殿があります。青龍殿には宝物館が併設されています。
宝物館には、江戸時代の参詣絵図、奥院大権現の大額など、数多くの重要文化財が展示されています。
宝物館の開館時間は、夏季午前9時~午後4時30分、冬期午前9時~午後4時、拝観料は大人300円、小学生200円となっています。なお、青龍殿は、参集館として参拝者控室も併設しています。
社務所
中社の社務所では、御守販売、祈祷申込、御朱印の購入を行うことができます。
冬期期間などは、戸隠神社5つのなかで中社の社務所だけが開いているということも多いので、中社の社務所は戸隠神社にとって重要な位置付けとなっています。
中社の場所
5つある戸隠神社のなかで中間に存在しています。
火之御子社を出てまっすぐ坂を上ると、すぐ中社の正面です。ここが中社の参道となり、参道の両側には土産店と宿坊が並んでいます。
そば屋の仁王門屋の辺りは、江戸時代に中社の仁王門があった名残となっています。この直線上に中社があります。
中社の駐車場
中社には無料駐車場が完備されています。また、有料駐車場や大型車用の駐車場もあります。
駐車場に関しては詳細に解説しているページがありますので、こちらを参照してください。
中社の駐車場情報(無料あり)
中社の御朱印
中社では御朱印をいただくことができます。
中社では、中社そのものの御朱印をもらえることはもちろん、火之御子社のものをもらうこともできます。また、冬期にはそれ以外の神社の御朱印をもらうことができるなど、特徴的な場所となっていますので詳細を確認しておいてください。
中社【戸隠神社】の御朱印情報!もらい方や料金を徹底紹介