奥社(おくしゃ)【戸隠神社】の参拝情報
戸隠神社にある奥社について、由緒や駐車場・御朱印など参拝に役立つ情報を紹介していきます。
奥社について(由緒)
戸隠神社は本来、奥社が本社であって中社や宝光社は門前と呼ばれていました。奥社のことを奥本社と呼ぶこともあります。
奥社の社殿にたどり着くためには、県道沿いにある奥社入口から2kmの参道を徒歩で進む必要があります。参道は自動車や二輪車で行くことは一切できません。また、2kmにおよぶ参道は荘厳な杉並木であり、スピリチュアルなパワースポットとして人気の空間です。
戸隠神社・奥社
御祭神:天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
御由緒
御鎮座年代古く人皇第八代孝元天皇の五年(皇紀二○七)と云われ、神話に名高い天照皇大神が御弟神須佐之男命の度重なる非行に天岩屋戸にお隠れになった時、天岩戸をお開きになった、神力無双の神で開運守護・五穀豊熟・家内安全・諸災消除の神として、国民の弥栄の上に高大なる御神徳を恵み給う大神です。
奥社の御祭神は、「天岩戸伝説」で岩戸を渾身の神力をもって開き、その岩戸を下界に放り投げたとされる天手力雄命です。
奥社の見所(参拝スポット)
奥社入口から奥社本殿までのマップ
奥社までの道のりは2kmほどあるのですが、その途中にさまざまな見所があります。
奥社入口
奥社へ向かうための奥社入口は県道沿いにあります。
大鳥居
「下馬」の標識は、「どんな人でもここからは馬を降りて歩かなければならない」という印だと言われています。
逆川
大鳥居前にある川は、岩魚(イワナ)が生息するほどきれいな水が流れています。
川の流れに着目すると、戸隠地域ではなく北側の信濃町方面に流れているので「逆川」と呼ばれているのです。
随神門(ずいしんもん)
大鳥居から奥社をつなぐ参道のほぼ中間地点にあるのが随神門です。神域に邪悪なものが入り込まないように建てられたものです。
神仏習合の時代には仁王門でした。
随神門の狛犬は昭和六十二年に寄進されたもので、左右ともに角のない獅子です。
随神門の左右には随身像が祀られています。左右の像は左大臣、右大臣などと呼ばれ、戸隠では左右の像を「櫛石窓神」(くしいわまどのかみ)、「豊石窓神」(とよいわまどのかみ)と称しています。
神仏習合時代には仁王門であった随神門ですから、その時代には随身像ではなく仁王像が祀られていました。この仁王像は、明治時代の神仏分離の時に長野市の善光寺隣にある寛慶寺に移されました。
杉並木
戸隠神社のなかでも有名なパワースポットが「杉並木」です。ここは夏でもひんやりしていて、なんだか不思議なパワーを感じることができる空間なのです。
随神門から先は荘厳な杉並木が続いていきます。
最近は特にクマ出没情報が頻繁に発表されていますのでご注意ください。
戸隠神社奥社社叢
慶長十七年(一六一二)に幕府より千石の朱印地を拝領した戸隠神社は、奥社を中心に坊を集め、参道には植樹して杉並木をつくり、一山の威容を整えた。随神門から約五〇〇メートルにわたって、当時に植えられた約二〇〇本程のクマスギの並木が続いている。
杉並木の樹齢は四〇〇年以上、参道を挟んで両側に八十本ずつあると言われています。社叢として伐採を禁じられていて、昭和四十八年三月には長野県天然記念物に指定されています。
人が入れるほど巨大な杉の木、これはある意味で戸隠神社を有名にしたものでもあります。
JR東日本のテレビCMでは吉永小百合さんが戸隠神社を訪れ、この杉の洞の中に入っていました。その時のインパクトは未だに顕在のようで、人が入ることができないようにしめ縄が張ってあるようです。
院坊跡
奥社院坊跡
奥社随神門(旧仁王門)の内側道側左右にある嘉祥三年(八五〇年)以来戸隠権現に奉仕した院坊の跡である。
明治維新後神社となり国有境内地になった為にここにあった院坊は中社、宝光社に住居を移した。
この場所には12の院坊がありましたが、明治時代の神仏分離によって院坊が廃止された結果、全て移転しています。
石段
随神門を超えて参道を進んでいくと、杉並木が現れ、さらに進んでいくと今度は石段が現れてきます。
この石段が見えてくると奥社本殿まではもう少し。石段はどんどん急になっていき、最も急な石段が目の前に現れたとき、その石段の先に奥社の本殿が見えてきます。
奥社本殿
奥社は、戸隠山の岸壁直下に建っています。
洞窟の中に鎮座しているのが最大の特徴といえるでしょう。その影響からか、本殿は雪崩によって繰り返して崩壊しています。現在の本殿は昭和五十四年(1979)に建てられたもので、コンクリート造りとなっています。
なお、雪が多くなる正月の七日以降は本殿は閉鎖されてしまいます。(参拝は禁止されます)
本殿の向かって左側にあるのが、絵馬殿です。
雪の奥社・参道
雪の時期、奥社までの道のりを写真で紹介しておきます。
奥社の場所
奥社は名前の通り、戸隠神社の一番奥にあります。
奥社入口から奥社本殿まではおよそ2kmの参道があり、徒歩でしか本殿へは行くことができません。参道は2kmほどあり、舗装されていませんのでそれなりの恰好で向かう必要があります。
なお、奥社まで早くて30分程度ですが、参道には随神門など見所もあり、奥社での参拝も考えると往復で1.5時間から2時間は考えておく必要があります。
奥社の駐車場
奥社には奥社入口付近に大型の駐車場が完備されています。
駐車場に関しては詳細に解説しているページがありますので、こちらを参照してください。
奥社の駐車場情報
奥社の御朱印
奥社では御朱印をいただくことができます。
奥社は冬は閉鎖されていますので御朱印をいただく際には注意が必要です。
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